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職業選択の自由

職業を選択するまでの過程。

「簡易アプリ」英語で何と言う?

SIerからWeb企業への転職を果たし、Ruby on Railsエンジニアとなってからおよそ半年が経過した。概ねストレスも少なく心身ともに負担も小さい穏やかな生活を送っている。前回の更新(内容は忘れた)から半年間、書きたいことがなかったわけではないが、大声で主張したいことは勢いでTwitterに書いてしまうことが向いていると気づいたのがここ最近の発見である。当ブログは「技術系ブログ」として改めてスタートを切りたい。第一号はウォーミングアップの意味も込めて「軽い」話題から。

さて、本題である。私は入社してから現在まで、今の所移動もなく同じプロジェクトの追加開発を手がける日々を過ごしている。ある程度開発者として認識されてきたようで、比較的大きい変更を手がけることも増えてきた。そこで本日依頼されたのが、掲題の 「簡易アプリ」 のサーバーサイド実装である。

何が機密情報に当たるか分からないので詳しくは伏せるが、弊社は「地方創生」を事業として推進する方針があり、高齢化が進んだ農村にも積極的に営業をかけていて、その関係で自分の携わっているアプリの利用者には高齢者が多い。そういった背景もあって、利用者から「今のアプリは色々と複雑だ。最低限の機能だけ使える簡易版が欲しい」という声が上がったようである。

開発に着手するにあたって git checkout -b しようとした時、ふと疑問が思い浮かんだ。「簡易アプリ」って、英語で何て言おう…? 私の前職のように、文字の制限などお構い無しに 日本語ローマ字をガンガン使う プロジェクトも存在するが、今の自分のプロジェクトでは可能な限り英訳している。

この単語は単なるブランチ名に留まらず、これから「簡易アプリ」全体を代表する単語として、モデル名やメソッド名に多用するプレフィックスにしていきたい。そう考えると、プログラムの保守性の観点からも重要な単語である。いくつかの辞書系Webサービスを見ながら考えていたら、いつの間にか小一時間経っていた。意外にいい訳が見つからない。

  • “Simple” … 最初に思いついたし、Google先生も真っ先に挙げてきた単語だが違う気がした。 “simple” である方が正解で、そうでない方は望ましくないという印象を受ける。一方、今回は簡易アプリでない方も引き続き主力商品として継続する。
  • “Easy” … 「簡易」から「簡単」を連想するとこうなる。確かに操作は簡単なんだろうが、「気楽」「快適」みたいな余計なイメージも入り込む。単に機能が少ないだけであって快適とは言えないだろう。
  • “Abridged” … 「要約された」「短縮された」などの意味の単語。不勉強で申し訳ないが今日初めて知った。意味としてはいい線行っているが、日本人同士の会話で「アブリッジドの…」と言ったところで通じるだろうか?
  • “Digest” … 「部分的に抜き出す」という意味ではかなり良い。しかしエンジニア的には セキュリティの文脈 で使う印象が強すぎるので、余計な勘違いを避けるためにこの単語は使ってはいけない。

他、類義語時点などを見て回ったが、「簡易」から「単純」「簡潔」といったイメージと異なる単語、果ては「朝飯前」「お茶の子さいさい」といった慣用句まで出てくる始末。日本語での検索はいったん諦めた。

気持ちを切り替えて、英語の類義語検索サービスである thesaurus.com を見つけたので検索してみる。 “Simple” 類義語の真ん中あたりにあった単語 “Light” … これだ!

思い返してみれば、特にiPhoneアプリ界隈で、本来有料で販売するアプリの無料体験版として “〜 Light” を名乗っているアプリを何度か見てきた。「機能を制限」かつ「本当は派生的な位置付け」を意味する単語として “Light” は最適な意味を持つ。かくして「簡易アプリ」は “Light Application” としてスタートを切った。

まとめ

  • 日本語のコンセプトをきっちり表す英単語を見つけるのは意外に難しい。例えそれが、結果的に日本での知名度がかなり高い単語であっても。
  • アプリ開発業界に於いて “Light” という単語は独特の地位を築いている。すなわち、「機能制限版」かつ「派生的な存在」であることを一気に表せる唯一の単語である。

ということで、特に技術的に苦心したというほどでもないが、個人的に発見だったので記しておく。これから少しずつこんな感じで記事を書いていきたい。