職業選択の自由

職業を選択するまでの過程。

就職活動と転職活動のココが違う3つのポイント

「面接なんて来なければいいのに」

と、何度思ったことか。

「月曜日なんて来なければいいのに」

と、どちらが多いか。

このブログでは「転職活動」をテーマに今までの行動や具体的な質問を振り返ってきたが、この時点でどうしても自分の心理について吐露しておきたい。そもそもこのブログは、140文字では収まらない転職活動へ思うところを吐き出して精神の安定を保つ目的で始めた。いつかテーマにしようとは思っていたことだが、大きな転機になるであろう面接を控えたこのタイミングで一旦整理をつけておきたくなった。

転職活動は今まで経験したことのない戦いだと、体験してみて改めて感じた。就職先を探すという意味では学生の就職活動と共通する要素もあるが、基本となる軸が大きく違う。そこが転職活動の最も辛い部分である。今回は自分自身への反省と今後の誰かに向けて、新卒の就職活動と社会人の転職活動の違いをポイントを絞って述べていく。

基本的に「隠し事」である

就職活動中の学生には同級生という仲間がいる。「土曜日なのに合同説明会か〜」「今度◯◯の面接なんだ!」「エントリーシート適当に書いたら通ったwwww」など他愛もない会話ができる仲間がいる。

しかし転職活動はその時の勤務先には秘密にしておかなければならない。「こいつは辞めようとしている」とでも思われたら仕事に支障をきたすどころではない悪影響がある。面接に向かう際も、本当の理由を伏せて定時退社したり有給休暇を取ったりしなければならない。ちなみに俺は独身であることを利用して、仲のいい女性との約束がある風を装うことがたまにある(当然ながらそんな人はいない)。

時間換算で半分以上を過ごす職場において、致命的な隠し事がある。この状況は少なからずストレスである。これに耐えられるかがまず第一の関門である。

開始時期を決めるところから戦略である

経団連が発表する採用活動開始時期が度々話題になるが、これはある意味で「いつ就職活動を始めればよいか」を考えなくて済むようになる優秀な仕組みである。学生側は定期テストや受験と同じ感覚で就職活動を始められる(※)し、採用側もある程度どんな学生がくるか予測できるので、就職先マッチングという意味では一定の成功を収めていると考える。

しかし、転職活動には当然ながらそれがない。会社に長くいた経験がかえって不利に働くこともある。かといって若くして準備期間が長ければ通りやすくはならない。要するに正解などない。重要となるのが、今の自分の条件を冷静に判断する分析力、それを考慮して転職先を見極める洞察力、そしてそれに役立つ情報を持ち自分の味方となる人を見つけるコミュニケーション能力である。いつ、何をして、何を以って、どのように、どこを志望するか。すべてが戦略である。

※こう書くと「仕事と進学は全然別だ」とお叱りを受けるかもしれない。しかし、「いつ」「何を」すべきか固定しているという点で、就活は転職活動より受験に近い存在だと今の自分なら判断する。

即戦力しか求められていない

「即戦力」なんて就活業界でも聞き飽きた単語だが、なんだかんだいって新卒を取る会社は教育を施す余裕がある。自分の会社は入社から3ヶ月は新人研修期間だった。これで最低限のJavaだったりSQLだったりプロマネだったりの知識を叩き込んでから現場に送り出すわけである。そして現場に送られてからも先輩や上司のフォロー制度が基本的にある。

それに対して、特に自分が志望しているITベンチャーは、面接からして「いかに技術を持っているか」が最優先で問われる。入社してからの教育制度は知る由もないが、面接で話を聞く限りは「現場のソースコードを触れさせる」もしくは「退勤後に自習する」が大部分だ。研修というのは大企業用語なのかもしれない。

ただ、その会社で主に使っている技術の経験が浅くても、それまでの活動を評価してくれる会社も中にはある。根本的に違うのは、「教えてもらう」か「学びにいく」か。自分が今までしたこと、持っている知識を主張することで、いかに「素早く役に立てるか」アピールするのが面接における最大の戦略かもしれない。

おわりに

仕事が忙しく気分が落ち込んでいた頃は、「なんでこんな会社入ったんだろう」と後悔しかしなかったもんだ。しかし、面接を通じてある程度アピールできる鉄板ネタを持っていることに気づき、案外遅すぎなかったのかもと思えるようになってきた。いろんな意味で、自分の今までを反省する機会になったはずだ。

ま、何を言っても朝が来れば仕事に行くし、明後日は有給取って面接に行く。転職活動もまた、気持ちの切り替えが大事である。